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  • スリープトラッカーの長所と短所

    目次
      スリープトラッカーを装着してベッドにいるカップル

      米国国立心肺血液研究所(NHLBI)によると、睡眠不足は身体的・精神的な健康問題、怪我、生産性の低下、さらには死亡リスクの増大につながる可能性があります。また、起きている間の機能や気分の良し悪しは、総睡眠時間と十分なタイプ別の睡眠が得られているかどうかに左右されます。体が眠る準備をしている時間帯に眠っているかどうかも重要な要素です。そこで、スリープトラッカーの出番です。

      2010年代半ば以降、睡眠トラッキング技術は世界各国で爆発的に普及しました。2020年だけで、スリープテックデバイスの市場規模は125億米ドルを超え、2027年には400億米ドルを超えると予測されています。では、スリープトラッカーとは一体何なのか、何をするものなのか、そして実際に使用する長所と短所は何なのでしょうか?

      スリープトラッカーとは?

      スリープトラッカーとは睡眠サイクルを追跡するために使用されるあらゆる製品を指します。2010年代に一般に普及して以来、睡眠時間や睡眠の質、全体的な休息を追跡できると謳う無数のデバイスが開発され、市場で販売されています。ベッドサイトに置いて使うために開発されたものや、手首につけるもの、枕にクリップで留めたるものもあります。これらのデバイスの需要は非常に高く、Apple®もiPhoneやApple Watchで使用できる自社開発の睡眠追跡ソフトウェアをリリースしました。

      スリープトラッカーは何をモニターするのか?

      一般的に、スリープトラッカーは動きや騒音、場合によっては心拍数などをモニターし、睡眠時間や睡眠の質を推定します。そうすることで、一晩に取りたい理想的な睡眠時間などの個人的な目標を設定し、朝までにその目標を達成できたかどうかを確認することができます。しかし、いくつかのスリープトラッカーが睡眠の質を推定できるとしている具体的な方法については、少々疑わしいようです。

      睡眠トラッキングの潜在的なメリットとは?

      スリープトラッカーを装着した不眠症の男性
      1. 睡眠情報へのアクセス
        睡眠そのものが「実質的な意識の停止状態」と定義されているため、いつ眠りについたかを正確に知ることは不可能です。つまり、目が覚めた時点で、どれくらい眠っていたかを知るのは非常に困難です。スリープトラッカーがあれば、この問題は解決します。おおよその入眠時刻と睡眠時間を把握することができ、習慣やスケジュールの改善に必要なあらゆる情報にアクセスできます。
      2. 潜在的な問題を見つけ出す
        生まれつきの不眠症でない限り、夜の眠りを妨げる特定の要因があるかもしれません。道路に隣接して住んでいる場合、隔週のゴミ収集車の通過音や、金曜や土曜の夜の歩行者の騒音が原因かもしれません。騒音や体の動き、心拍数を検知するスリープトラッカーがあれば、これらの事象を関連付けて、周囲のどの状況が睡眠を妨げてる要因となっているのかを正確に知ることができます。
      3. 睡眠がどの程度中断されているかを知る
        夜中に目が覚めてしまうことに悩んでいるのであれば、睡眠が中断される頻度を測定し、その頻度があなたの環境と関連しているかどうかを調べることが有効かもしれません。あるいは、寝る前に携帯電話をスクロールしないなど、専門家のアドバイスに従って、それが睡眠妨害の回数に影響するかどうかを確認することもできます。
      4. 心拍数のモニタリング
        心拍数のモニタリングは、変化する睡眠レベルを測定するのに最適な方法です。熟睡中、心拍数は低下する傾向があり、トラッカーはあなたがいつ眠ったのか、どれくらい深く眠ったのかを把握することができます。それ以外にも、睡眠中の心拍数を追跡することは、潜在的な睡眠不安などの問題を診断するのに最適な方法でもあります。
      5. 起床をサポート
        多くのスリープトラッカーには、一定時間が経過するとそっと起こしてくれる機能がついています。例えば、睡眠目標を8時間に設定した場合、8時間経過するとトラッカーが優しく起こしてくれます。
      心拍数モニターで眠る女性

      睡眠トラッキングの潜在的な限界とは?

      1. 時間消費
        睡眠トラッカーの設定と使用には、特に睡眠に真剣に取り組んでいる場合、多くの時間と調査が必要です。睡眠トラッカーがもたらすメリットを実際に享受するには、収集・報告されたデータを確認して、提案された行動を検討し実行することが重要です。ユーザーによっては、費やす時間と労力が多すぎると感じる人もいるでしょう。
      2. 過剰思考(オーバーシンキング)
        睡眠トラッカーを購入し、使い方を覚えるという行為自体が、一部のユーザーに睡眠について過剰に考えさせてしまうことがあるでしょう。しばしば、考えすぎに陥り、睡眠を助けるどころか妨げてしまうことがあります。
      3. 限られたフィードバックと信頼性
        睡眠トラッカーは睡眠中の生理機能を多面的に追跡しますが、誤検知が欠点となる可能性があります。デバイスや睡眠者のタイプによっては、データの信頼性をする必要があります。例えば、多くの人は夜間に頻繁に動くため、デバイスがユーザーは眠っていないとご認識する可能性があります。寝言についても同様です。
      4. 夜中にチェックしたくなる誘惑
        デバイスが現在の状態をモニタリングしていることがわかると、睡眠の状態がどうなっているかをチェックしたくなる誘惑が高まります。これは明らかに良くない考えです。最適な結果が得られないために不安や不眠症を引き起こす可能性があるからです。

      総合的に見て、睡眠トラッキングは、睡眠に悩む人や、睡眠の質を向上させたいと考えている人にとって、間違いなく価値があります。市場には文字通り何百種類もの製品が存在するため、予算や自分の睡眠タイプを考慮して、自分に最適なものを選ぶことをお勧めします。

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